MacOSX の開発環境
MacOSX には Xcode という統合開発環境が付随しています。バージョン9までの MacOS には開発環境はついてこなかったので、実は MacOSX はすごくお得なんですよ。Windows で言えば、OS に Visual Studio がタダでくっついてくるんですから(そのせいか知りませんが、先日 Visual Studio はダウンロードして無償で使えるようになりました。知らない人はぜひダウンロードして試してみるべし)。
さて、MacOSX 自体、ジョブスの遺産である NeXTSTEP(という世に出るのが早すぎた不遇なOS)の影響をもろに受けていて、Xcode の主プログラム言語は「Objective-C」です。Objective-C というのは C 言語に SmallTalk(一昔前に流行った、一部に熱狂的なファンがいる、オブジェクト指向言語)風のオブジェクト指向拡張をほどこした言語です。
#import <stdio.h> #import <objc/Object.h> @interface Test : Object - (void)method; @end @implementation Test - (void)method { printf("Kitty on your lap\n"); } @end int main() { id obj = [Test alloc]; [obj method]; return 0; }
上記のような C++ とも Java とも全く異なる記法のため、非常にマイナーですが、C言語の完全互換というだけあって、文法は C++ に比べるとシンプルなのに、[] を使った動的型付けが行えたりします。Objective-C 自体は gcc のオプションでも用意されていますので、Windows でも Linux でも体験することができます。
夏休みの自由研究に Objective-C はいかがですか。
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